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2-2. 無機系凝集剤

無機系凝集剤は、アルミ系の硫酸バンド、ポリ塩化アルミニウム(PAC)と鉄系の塩化第二鉄、ポリ硫酸第二鉄が主なものになります。一般的にアルミ系は凝集力に優れるため凝集処理に、鉄系は荷電中和力、消臭効果、りんの除去効果に優れるため、濃縮、脱水工程に使用されています。


表-7 無機凝集剤の種類と特徴 
形状採用年代特徴適用性
硫酸バンド昭和20年~現在除濁性が高く、安価であるために凝集処理に有効。液状品(Al2O3=8%)一般の業種で使用実績が多いが、下水処理においては必要性が低いためほとんど利用されていない。
ポリ塩化アルミニウム(PAC)昭和30年~現在凝集性が硫酸バンドよりも良い。中和剤が少なくて良い。低水温時の処理に有効。液状品(Al2O3=10%)粉末品も有る。一般の業種、浄水等で使用実績が多いが、最近になって下水処理で脱水助剤として両性高分子凝集剤と併用されることがある。
塩化第二鉄昭和20年~現在アルミ系よりも金属含有量が高く低添加量で使用できるが、pHが下がりやすいので効果幅が狭く、腐食の問題に注意が必要となる。液状品。 FeCl3=38%(Fe=13%) 当初は真空脱水、フィルタープレス脱水に消石灰と併用で使用されるケースが多い。    最近ではベルトプレスや遠心脱水機に脱水助剤として両性高分子凝集剤と併用されることが多くなっている。
ポリ硫酸第二鉄
(ポリ鉄)
昭和60年~現在アルミ系よりも金属含有量が高く低添加量で使用できる。塩化第二鉄よりもpHが下がりにくく効果幅が広い。また腐食の問題も比較的少ない。液状品(Fe=11%) 当初はフィルタープレス脱水に消石灰と併用で使用されるケースが多かったが、最近では遠心濃縮機用凝集剤として、或いはベルトプレスや遠心脱水機に脱水助剤として両性高分子凝集剤と併用されることが多くなっている。
石灰昭和20年~現在通常、水に分散させ石灰乳の 状態で使用する。この時、Ca(OH)2は2000mg/L程度溶解する。したがって、汚泥に添加したときに、アルカリ成分は別途添加した鉄系凝集剤の鉄を水酸化物にするとともに、分散状態のCa(OH)2はろ過助剤として働く。 当初は真空脱水、フィルタープレス脱水に塩化第二鉄、或いはポリ鉄と併用で使用されるケースが多かった。