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(製品・技術紹介)

沈砂池設備/JFE沈砂池設備(らくちん)

分類 水処理設備 > 沈砂池 [この分類の技術一覧]
名称 沈砂池設備
商品 JFE沈砂池設備(らくちん)
会社名 JFEエンジニアリング 株式会社[会社概要][技術情報一覧
お問い合わせ先 水エンジニアリング事業部水システム営業部
TEL : 045-505-7606(直通)  FAX : 045-505-7702

概要

近年、ポンプ場や処理場の沈砂池設備に対して、作業環境の改善、特に騒音や臭気の抑制など衛生面での改善が求められています。また、コスト縮減への取り組みから、建設コストはもとより、点検整備箇所が少なく維持管理費の低い設備が必須となっています。
当社はこのような要求に応え、可動部が少ない集砂・揚砂装置、省スペースで臭気を飛散しないし渣搬送設備、処理効果の高いし渣洗浄脱水機などを開発実用化し、衛生的で、維持管理が容易で、コスト低減が可能となる沈砂池設備(らくちん)をシステム化しました。

特徴

1.衛生的
 し渣と沈砂が密閉されて搬送されるので、臭気の漏れや汚水の飛散などがありません。
2.維持管理が容易
 コンベヤ類を使用せず、シンプルな機器構成となるため、摩耗や腐食の問題が発生し易いチェーンやスプロケットなどの維持管理部位そのものが大幅に削減され、維持管理作業が容易になり費用を低減できます。
3.省スペース
 し渣と沈砂をベルトコンベヤやフライトコンベヤで搬送していた従来の方式と比べ、大幅な省スペース化と建設費の低減が図れます。
4.高い信頼性
 機器の可動部分が少ないため、故障が少なくなり信頼性が向上します。

適用

1.汚水沈砂池、雨水沈砂池ともに適用できます。
2.新設はもとより、設備の更新にも適用できます。

実績

集砂・揚砂装置は5ヶ所、し渣搬送設備は11ヶ所、し渣洗浄脱水機は4ヶ所で実機稼動中です。(平成19年3月現在)

システム構成

◇除砂系統
沈砂池に堆積した沈砂をノズル式集砂装置の水流によって揚砂ピットに集め、ポンプ式揚砂装置で沈砂分離機まで管路搬送し、沈砂分離機により砂分を分離して搬出用に一時貯留します。
①集砂装置:通水時でも舞い上げが少なく沈砂を集砂できるノズル式集砂装置です。
②揚砂装置:構造が簡単で閉塞の心配が少ないポンプ式揚砂装置です。
③沈砂分離機:効率よく沈砂を分離できるスクリュー式沈砂分離機です。
◇除塵系統
除塵機で掻き揚げたし渣を流水トラフ、し渣スクリーンを経由してし渣圧送ポンプによってし渣洗浄脱水機まで管路搬送し、洗浄脱水されたし渣を搬出用に一時貯留します。
①除塵機:掻き揚げ能力が高く、多量のし渣に対応し易い除塵機です。
②し渣圧送ポンプ:油圧式の単シリンダーピストンポンプです。構造詳細を下記に示します。
③し渣洗浄脱水機:構造が簡単でコンパクトな一軸スクリュー式し渣洗浄脱水機です。
◇用水系統
ポンプ井の水を用水スクリーンに送って夾雑物を除去し、給水ポンプによって集砂装置や流水トラフに供給します。
①スクリーン:確実に夾雑物を除去できる回転ドラム式スクリーンです。
②用水槽:沈殿物を排除し易く工夫した鋼製水槽です。

し渣圧送ポンプの構造

構造図に示すとおり、当社のし渣圧送ポンプは、押込装置、ホッパ、駆動シリンダ、ピストン、圧送シリンダ、ゲート弁から構成されています。ゲート弁はピストンと連動して開閉し、し渣およびし渣に含まれる水分の逆流を防止します。また、押込装置はホッパ内でし渣がブリッジを起こした時に自動的に作動し、し渣を強制的にポンプ内に押込むことで正常運転に復帰させます。なお、ピストン、ゲート弁、押込装置の駆動は、共通の油圧ユニットを用いて行います。
し渣を圧送管路に押込むピストンの先端には、粗大異物破砕用のカッティングリングを取り付けてあり、粗大異物はカッティングリングと圧送シリンダ入口のウェアリングによって切断されます。したがって、圧送シリンダの口径以上の異物が混入しても、圧送ポンプはし渣を圧送管路に内に押込むことが可能な構造になっています。

JFEエンジの水処理関連商品へ
https://www.jfe-eng.co.jp/#03
図1.標準システムフロー

図1.標準システムフロー

沈砂池設備/JFE沈砂池設備(らくちん)に関するお問い合わせ

問合せ先
水エンジニアリング事業部水システム営業部
TEL : 045-505-7606(直通)  FAX : 045-505-7702

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