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(製品・技術紹介)

水中プロペラODシステム/新世代ODシステム

分類 水処理設備 > 生物処理 / 浮遊生物法 [この分類の技術一覧]
汚泥処理設備 > 濃縮・脱水 [この分類の技術一覧]
名称 水中プロペラODシステム
商品 新世代ODシステム
会社名 JFEエンジニアリング 株式会社[会社概要][技術情報一覧
お問い合わせ先 水エンジニアリング事業部水システム営業部
TEL : 045-505-7606(直通)  FAX : 045-505-7702

概要

水中プロペラODシステムは、従来の機械式曝気装置とは異なり、水中プロペラと散気装置を組み合わせた新しいタイプの曝気装置です。
オキシデーションディッチ法は、低負荷運転のため、流入下水の負荷変動に対して安定した処理ができ、維持管理も容易なことから、小規模な下水処理の主流になっていますが、固形物滞留時間(SRT)が長いため硝化菌が増殖して硝化反応が進行するので、嫌気状態にして脱窒し、pHの低下を防ぐ必要があります。そうしないと汚泥が弱り、処理性能が低下します。
JFEの水中プロペラODシステムは、撹拌と散気を独立した装置で行うため、嫌気状態でも常に流速が一定に保たれ、汚泥が沈降しないため、運転管理が容易で、維持管理、水処理の面ですぐれた性能を発揮します。また、直接脱水が可能なディスクスクリュー(多重板型スクリュープレス脱水機)と組み合わせることにより省エネルギー・省力化がはかれます。

特徴

1)嫌気・好気状態を完全確保できます。
2)負荷変動・初期対策が容易です。
3)省エネルギー化が図れます。
4)設置面積を小さくできます。
5)大きな流入負荷変動にも対応できます。
6)DOコントローラにより間欠曝気運転の全自動化が可能です。
7)DOコントローラとディスクスクリューの採用により運転管理の省力化がはかれます。

適用

池形状: 長円形、馬蹄形、円形
処理量: 200m³/日・池以上(実績では約5000m³/日・池まで)

実績

昭和61年(1986年)7月以来、全国の公共下水の下水処理場で58箇所
集落排水施設等で28箇所納入(平成19年3月現在)
なお、上記の納入箇所において施工したオキシデーションディッチは、のべ100池以上になります。

特長

1)嫌気・好気状態を完全確保できます。
 散気装置と攪拌装置が独立しているため、散気装置への空気供給を停止しても水中プロペラにより槽内撹拌ができ、嫌気・好気状態を完全確保できます。

2)負荷変動・初期対策が容易です。
 散気と撹拌が独立しているため、ブロワの運転時間を調整することにより、負荷変動への対応や初期運転が容易に行えます。

3)省エネルギー化が図れます。
 径の大きいプロペラをゆっくり回転させることにより、小さい動力で流速が発生できます。また、散気装置は微細気泡で酸素溶解効率が高く、低動力のディスクスクリューの採用により省エネルギー化が図れます。

4)設置面積を小さくできます。
 水深5m程度まで深くとれるため、設置面積を小さくでき、省スペース化が図れます。また、ディスクスクリューはOD槽からの直接脱水が可能で、濃縮槽・貯留槽が不要となり、装置もユニット化によりコンパクトなため省スペース化がはかれます。

5)大きな流入水量変動にも対応できます。
 フロート式一定流量排出装置を設置することにより、OD槽で流量調整ができ、大きな流入負荷変動があっても終沈の汚泥界面が安定します。

6)運転管理の省力化がはかれます。
 DOコントローラにより間欠曝気運転の全自動化できるため、維持管理が容易です。また、ディスクスクリューは、無人の連続運転が可能です。

主なシステム構成

1)水中プロペラ
 プロペラ径を大きく取り、低速回転させることで省エネルギー化を図っています。プロペラは異物のからみつきのない羽根形状をしています。本体は、昇降ガイドにより簡単に水上部へ引き上げることができます。

2)散気装置
 スリットが入った散気ディスク(メンブレンディフューザー)によって気泡を発生させます。散気時はスリットが広がり、散気停止時はスリットが塞がって水の逆流や目詰まりを防止します。また、吊上装置によって、散気ディスクを配管ごと水上部へ引き上げることができます。

3)ディスクスクリュー
 低濃度汚泥の脱水が可能でOD槽から直接脱水できます。構造がシンプルで無人の連続運転が可能で、維持管理が容易です。また、間欠洗浄のため洗浄水量が少量であり、また、スクリューは低速で回転するため、騒音・振動が少なく、省エネルギー化がはかれます。
図1.水中プロペラODシステム構成図

図1.水中プロペラODシステム構成図

ディスクスクリュー

小規模処理施設に適したコンパクトで維持管理の容易な多重板型スクリュープレス脱水機です。無人の連続運転も可能であり維持管理の省力化がはかれます。

ディスクスクリューの特長

1)コンパクトな設計
汚泥サービスタンク、凝集混和槽、脱水機本体、制御盤等をコンパクトにユニット化しています。処理量に応じて1ユニットでスクリューは1~5本まで対応可能です。

2)容易な維持管理
回転部が低速なため、日常のメンテナンスもほとんど不要です。したがって、維持管理が容易で無人の連続運転も可能です。

3)低濃度汚泥の直接脱水が可能
脱水機に濃縮部を備えており、低濃度汚泥の脱水が可能です。したがって、オキシデーションディッチ等の反応タンクから直接脱水でき、濃縮槽・汚泥貯留槽を省略することができます。

4)省資源・省エネルギー
短時間に間欠で洗浄を行うため、洗浄水量は極めて少量です。また、スクリューは低速で回転するため、騒音・振動が少なく、所要動力も小さくて済みます。

ディスクスクリューの構造・原理

本脱水機は、スクリューの外周に一定のクリアランスを設けながらリング状の固定板と可動板を交互に積層した多重外胴構造となっています。
流入した凝集汚泥は、その大半の水分が濃縮部のクリアランス(固定板と可動板の隙間)から重力ろ過により機外へ排出されます。スクリューにより搬送された汚泥は、脱水部のスクリューピッチが進行方向に向かって狭めてあるため順次圧縮され、端部の背圧板でさらに圧縮を受けた後、機外へ排出されます。可動板は、その内周面と回転するスクリュー羽根外周面が接することにより、常に可動してろ液の通過エリアとなるクリアランスがクリーニングされるため、目詰まりを起こさず安定した能力を発揮します。

ディスクスクリューの性能
汚泥性状 :オキシデーションディッチ法及び長時間エアレーション法反応タンク余剰汚泥(汚泥濃度0.3%)
処理量 :7kg-DS/h(スクリュー1本あたり)
ケーキ含水率 :83%以下
固形物回収率 :95%以上
薬注率 :両性高分子凝集剤 3.0%以下(対TS、40%溶液基準)
:無機凝集剤      15%以下(対TS、11%溶液基準)


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https://www.jfe-eng.co.jp/#03
図1.脱水機本体内部構造図

図1.脱水機本体内部構造図

水中プロペラODシステム/新世代ODシステムに関するお問い合わせ

問合せ先
水エンジニアリング事業部水システム営業部
TEL : 045-505-7606(直通)  FAX : 045-505-7702

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