1月7日(火)、新春恒例の日本下水道施設業協会・東京下水道設備協会共催新春賀詞交歓会を、東京都中央区のロイヤルパークホテルにおいて開催しました。
新型コロナウイルス感染症の収束後、本会を再開して4回目となった今回は、国土交通省、東京都、日本下水道事業団などのご来賓をはじめ、約400名の多数の方々にご参加頂き、岩田事務局長による開会の言葉の後、2023ミス日本水の天使でいらっしゃる竹田聖彩(たけだせいあ) さんの司会で進められました。
各位からのご挨拶では、昨年の上下水道行政の国土交通省への一元化を受けた施策の展開や、能登半島地震・集中豪雨の復旧・復興対応、及びこれを受けた強靭化の推進などについて述べられました。また、昨年末に急逝された、自民党下水道議連事務局長の足立参議院議員に対する哀悼の意も伝えられました。
冒頭、両協会を代表して北尾施設協会長から、ご来賓への感謝後、「上下水道行政の一元化は、水インフラにとって大きな転換点で、能登半島地震の復旧対応ではシナジー効果を発現。強靭化を期待。昨年の漢字は『金』で、パリオリンピックでは過去最大のメダル、大谷選手は50-50の達成で、明るい話題。今年は大阪万博で、新たな未来を創るきっかけに。一方で、下水道設備の老朽化をはじめ、担い手不足など人・モノ・カネの三重苦の中、脱炭素対応など課題も山積し、産官学が連携し水インフラの持続と進化を強力に推進する必要。ウォーターPPPへの期待は大きく、本年は導入が加速し変化が想定される重要な年に。今年の干支『乙巳(きのとみ)』は、困難があっても努力して進み脱皮して強く成長する、再生と変化、安定に向けた縁起の良い年。民間企業は、新技術開発や官民連携、ソリューション提案などを通じ、次世代に繋ぐ下水道の実現やプレゼンス向上により、魅力ある業界に。能登半島地震・集中豪雨の復旧・復興に引き続き尽力。」と挨拶しました。
ご来賓を代表して、まず松原国土交通省上下水道審議官より、足立参議院議員へのご冥福を祈られた後、「昨年の補正予算は前年を上回る強靭化予算を確保、令和7年度予算案は12月27日に閣議決定。予算確保に対する支援に感謝するとともに引き続きお願い。予算案では上下水道の耐震化が大臣折衝の代表となり、2年連続は例がなく上下水道に注目。期待感の流れを持続、加速し、施策にしっかり取り組み。能登半島地震対応に御礼。復旧・復興に取り組むとともに、耐震化の推進や支援ルールの見直しなどで強靭化。上下水道一体で技術開発ではAB-Cross。『上下水道政策の基本的なあり方検討会』では、2050年を見据え、これまでの考えに囚われず柔軟に先を見通し、将来上下水道がいかにあるべきかまとめ施策を展開。官民連携やDX、脱炭素などもチャレンジし成果を上げていく年に。」と述べられました。
続いて、佐々木東京都下水道局長から、会員各社への御礼後、「昨年は自然の猛威。あって当たり前の下水道の重要性を改めて認識。都も将来にわたり機能を果たすため、施設の再構築に加え、強靭化など課題に対応する必要。今年は五箇年経営計画の改訂のタイミングで、目標や道筋を検討。脱炭素では新技術の開発や施設整備の強化。リンの回収も。課題解決には皆様の経験と技術力が不可欠で、積極的にチャレンジ。」とご挨拶頂きました。
その後、黒田日本下水道事業団理事長より、「蛇年は復活と再生の年。下水道でも、ウォーターPPPや耐震化などを通じ、復活と再生が本格化。」との言葉の後、足立参議院議員の遺志を継ぎ強靭化を誓うべく、乾杯し開宴しました。
和やかな懇談が続いた後、中締めとして三井田東京設備協会長より、「こういう集まりでのコミュニケーションは、活力が湧き良い新年がスタート。」との挨拶の後、“宴も酣(たけなわ)”などの由来を披露され、一本で締めました。
国や地方公共団体、日本下水道事業団、下水道関係団体、学識者や専門家、マスコミ、並びに会員各社の皆様方に改めて厚く御礼申し上げますとともに、裏方として本会の運営を支えて頂いたスタッフの方々に深く感謝致します。