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(製品・技術紹介)

耐食性除塵機/RS自動除塵機

分類 水処理設備 > 沈砂池 [この分類の技術一覧]
名称 耐食性除塵機
商品 RS自動除塵機
会社名 水 ingエンジニアリング 株式会社[会社概要][技術情報一覧
お問い合わせ先 社会インフラ営業統括部 上下水道営業部
TEL:03-4346-0622 FAX:03-3572-1208

概要

従来、除塵機はSS400等の材料で構成され、防食塗装が施されていますが、定期的な塗装の補修時に、錆の完全な除去は困難であり、再度の錆の発生原因となっています。
また、合流式沈砂池設備の除塵機では、雨水流入時等に機器が停止すると直ちにスクリーン閉塞の事態に陥りかねなく、過負荷等で機器が停止しないように注意が必要です。
そこで、耐食性を有し、過負荷発生頻度が低減出来る除塵機の開発が望まれた。
この要望を実現するために、ステンレス鋼と樹脂のみを用い防食塗装を不要とし、レーキ逃げ構造による異物ロックの低減、かつ従来型の構造見直しにより軽量化及び維持管理を容易にした連続式自動除塵機です。

特徴

1. 防食塗装が不要
除塵機本体はステンレス鋼と樹脂のみで構成されている為、防食塗装が不要です。製品の美観上、樹脂部には化粧塗装を行う場合がありますが稼動後の補修塗装は不要です。
2. 点検整備箇所が少ない
駆動軸直結型駆動装置やレーキガイドの採用等で従来型除塵機に対し点検整備箇所が大幅に減少しています。
3. 過負荷発生頻度が低減可能
レーキ逃げ構造により下部レーキ反転部での異物噛み込みによる過負荷発生頻度が低減されます。
4. レーキ反転部の異物堆積を検知可能
レーキ逃げ構造作動を検知出来るので、下部レーキ反転部での異物堆積状況が池を空にせずに検知出来ます。
5. 軽量化
大幅な軽量化により搬送、据付が容易となり、据付人工数の低減が可能です。なお、ユニット構造により搬入経路が確保されれば一体型での搬入、据付も可能です。

適用

施 設 :汚水沈砂池設備、雨水沈砂池設備
方 式 :合流式下水道、分流式下水道
規 模 :小~大規模施設
型 式 :連続式自動除塵機
水路巾 :約1,000~3,000mm
目 巾 :25~50mm (細目スクリーン)

構造がコンパクトであるため、新設工事は基より、連続式、間欠式自動除塵機の増設及び更新工事にも対応出来ます。

実績

納入実績 : 79台 (H29年3月末現在)

全体構造

前面降下前面かき揚げ型ダブルチェーン式連続式自動除塵機であり、2列のエンドレスチェーンに、原則的に2組のレーキを取付け、連続的に回転させ、スクリーンで捕捉した下水中の浮遊物を連続的にかき揚げ、搬出コンベヤ上に排出します。
なお、駆動軸直結型駆動装置より駆動軸に伝達した動力が、かき揚げチェーン用スプロケットホィールを介してかき揚げチェーン(エンドレス)を連続的に回転させます。

駆動装置廻り

駆動装置から駆動軸に直接、動力を伝導するため、駆動チェーン、スプロケットホィールが無く保守点検が不要です。
また、駆動ベース、チェーンカバーが不要であり、点検歩廊上での安全面も向上している。

レーキ

レーキ取付け数は、原則的に一台に2個とし、かき揚げチェーンに均等に配置します。
レーキは屈曲できる逃げ構造を有しているため異物等による過負荷の発生が低減できます。
図2.レーキ逃げ構造は図面左側は異物がありレーキが回転した(逃げた)状態、右側は異物が無くレーキが回転していない(逃げていない)通常の状態を示します。
レーキ本体および爪はステンレス製、し渣の接触面は樹脂とし、し渣の離脱を容易にしています。
また、レーキ逃げの検知が可能であるので、下部レーキ反転部での異物堆積状況が池を空にせずに検知出来ます。
RS自動除塵機のレーキは大型レーキの採用により、レーキ反転部の摺動面が池底から高い位置に配置可能となり、池底砂分の摺動面への影響低下が期待できます。

下部レーキ反転部

スプロケットホイール・軸受等の機械部分が無く、下部のレーキ反転はレーキガイドで行ないます。
このため、池底部に給油箇所が無く、ブッシュの磨耗確認作業が軽減されます。
レーキ用ガイドシューがレーキガイド上を摺動することでレーキの動きを安定させチェーンに無理な荷重をかけない構造です。

スクリーン

スクリーンは樹脂製とし、断面形状は上流側が厚く、下流側が薄い構造であるのでスクリーンに硬い異物が噛み込みにくいメリットがあります。
スクリーンはディスタンスブロックの切り込みに差し込み目幅を決定し、スクリーン受け桁はステンレス製とし水路壁に固定します。
全体構造図

全体構造図

納入後の追跡調査

納入後の追跡調査

耐食性除塵機/RS自動除塵機に関するお問い合わせ

問合せ先
社会インフラ営業統括部 上下水道営業部
TEL:03-4346-0622 FAX:03-3572-1208

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