近年、下水道プラントの監視業務においては、熟練運転員が減少傾向にあります。このため、非熟練者でも容易かつ安全に操作でき、少人数で効率的な監視業務を可能とする監視制御装置が望まれています。このような背景のもと、当社は新たにユニバーサルデザインを採用したLCD監視制御装置(MACTUS-ASX)を開発しましたので、ご紹介します。

▪ 操作性 ： ユニバーサルデザインの採用とこれまでに培ったMACTUSの資産を継承し、快適な操作を実現します。

▪ 安全性 ： 分かり易い操作性とフェールセーフ機能により、安全なプラント運転をサポートします。

▪ 継続性 ： 既存のMACTUSの資産を活かした、設備更新を実現します。また、次世代への互換性にも配慮します。

▪ 拡張性 ： 大画面マルチスクリーン・広域統合監視等、運用形態の変更に柔軟に対応したシステム拡張が可能です。

▪ 汎用性 ： 各種蓄積データのパソコンへのデータ取り込みや、市販ソフトウェア形式への変換をサポートします。

大規模システム
MACTUS700ASX : 処理信号点数30,000点程度
中規模システム
MACTUS500ASX : 処理信号点数15,000点程度

MACTUS-ASXではユニバーサルデザインの考え方を多岐にわたって取り入れて高い視認性をもたせており、非熟練者にも分かり易い画面デザインになっています。

1.最新アラーム表示エリア
アラーム発生状況を目立たせるための注意を引く配色とし、注意喚起マークを併せて表示します。

2.トレンドグラフ
信号項目とグラフ線を番号付けし、信号項目を選択するとグラフ線を強調表示します。また、背景色とのコントラストが分かりやすいグラフ線を実現しています。

3.画面メニューエリア
グループとグループを構成する画面を階層表示します。

4.ワイドモニタ対応
フルハイビジョン解像度(1920×1080ドット)のワイドモニタ対応により画面表示エリアを拡大しています(従来機種比25%アップ)。

MACTUS-ASXでは、従来にはない多数の新機能を導入しています。

1.「画面切り出しウィンドウ」
　　　　　　　　　　　　　
表示中の監視画面の一部をマウス操作で任意に切り出してウィンドウ化し、他の監視画面へ貼り付ける機能です。貼り付け状態で保存できるため、次回の画面表示時にもウィンドウ部分が併せて表示されます。
これにより、ある監視画面の重要なデータの監視を継続しながら、別の画面の監視ができ、より効率的な運転業務を行えます。また、切り出しウィンドウは複数枚の同時表示ができるため、運転員が効率的な画面の組み合わせをつくることも可能です。

2.「画面メニューエリアカスタマイズ」
　　　　　　　　　　　　
各画面を表示する画面展開ボタンを配置した画面メニューエリアを、運転員が自由にカスタマイズできる機能です。使用頻度の高い監視画面やトレンドグループを運転員で定義できるため、より効率的な運転業務を行えます。

問合せ先
本社社会環境事業部
TEL : 03-3218-2579　 FAX : FAX : 03-3218-2893