オゾン高度処理システム/三菱高濃度オゾン発生装置
分類 |
水処理設備 > 消毒 [この分類の技術一覧]
水処理設備 > 脱臭 [この分類の技術一覧]
水処理設備 > 高度処理 [この分類の技術一覧]
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名称 |
オゾン高度処理システム |
商品 |
三菱高濃度オゾン発生装置 |
会社名 |
三菱電機 株式会社[会社概要][技術情報一覧] |
お問い合わせ先 |
本社社会システム第一部
TEL : 03-3218-2579 FAX : 03-3218-2893 |
概要
細管電極と短ギャップ放電の採用により、従来よりもコンパクト化、240g/m³(N)以上の高濃度・高効率化、高信頼性を実現したオゾン発生装置です。下水におけるオゾン処理の効果は、塩素や紫外線のような消毒効果だけにとどまらず、脱色や脱臭など複合的な効果が得られるのが特徴です。また、オゾンは、塩素のように残留性がないため、放流先の環境にやさしい処理法です。
特徴
(1)脱色:着色の原因となる分子の不飽和結合をオゾンの強力な酸化力で分解し容易に脱色します。
(2)脱臭:脱色と同様に、臭気成分の不飽和結合を分解し容易に脱臭します。
(3)殺菌・消毒:強力な酸化力により細菌の細胞膜を破壊し死滅させます。オゾンは、従来の塩素に比べ強力かつ速効性があります。
(4)有機物低減:生物処理で低減できない難分解性の有機物も分解可能です。
(5)薬剤耐性対策:薬剤耐性(AMR: Antimicrobial Resistance)に関与する医薬品の分解と薬剤耐性微生物の消毒を効果的・効率的に行います。
(6)その他:陰イオン界面活性剤の分解、変異原性物質の低減、水配管内の生物付着防止効果等があります。
適用
(1)水処理
①消毒:塩素の代替消毒としてオゾンを導入することができます。塩素よりも殺菌力が強く、また、残留性がないため放流先の環境にやさしいのが特徴です。
②放流水質改善:染色排水の脱色や、放流先に水質規制(CODや色度)や近隣に海岸・漁場がある場合にオゾン処理を実施し放流水質を改善できます。
③再利用:放流水の一部を近隣のビル・公共施設や処理場内での中水道・雑用水や親水・修景用水として利用するため、オゾン処理を導入しています。これにより、水資源の有効利用が図れます。
(2)脱臭
水処理系、汚泥処理系から発生する臭気を、オゾン+触媒方式で脱臭します。近隣の住民や環境対策および場内作業員の作業環境改善のために導入します。
実績
本システムは2004年9月より稼動しており、現在順調に稼動しています。
オゾンとは
オゾンは、塩素に勝る強力な殺菌力・酸化力を持っています。また、脱臭・脱色効果にもすぐれています。処理後は分解されて酸素に戻るため、環境を汚染しません。自然に優しい酸化剤として、水環境や地球環境保全に注目されています。
オゾンの生成方法には、紫外線による方法、水の電気分解による方法など様々ありますが、高効率で経済的な無声放電方法が一般的です。誘電体を介した電極間に交流電圧を印加すると、無声放電が生じます。この放電空間に酸素または空気を通し、エネルギーを与えると、酸素(O₂)が解離してオゾン(O₃)化します。
三菱高濃度オゾン発生装置の特長
三菱電機は、オゾン発生装置と水処理技術の開発に着手して約55年に及び、国内では最も長い歴史を持っています。大規模設備から中・小規模設備まで様々なオゾン高度処理設備を受注・完成し、国内トップシェアのリーディングメーカーとして技術の発展に寄与して参りました。三菱オゾン発生装置は下水分野のみならず、各地の中水道、親水・修景用水にも利用されています。
①消費電力の低減
放電間隙の高精度化と短ギャップ化によりガスの冷却能力が改善され、240g/Nm³以上の高濃度オゾンを効率良く発生することが可能になりました。原料ガス量節減により、全体システムのコスト(イニシャル・ランニング)削減ができます。
②コンパクト化
新型電極管の適用によりオゾン発生器のコンパクト化、高圧インバータの適用により電源装置のコンパクト化を実現しました。
③無開放点検
簡易メンテナンスを設計の基本にしています。大型機では、10年間の無開放点検の実績があります。
④あらゆるニーズに対応
小型から超大型まであらゆるニーズに対応可能なフルラインアップです。
⑤オゾンシステムエンジニアリング
最適オゾンシステムを実現するプロセス計画、監視制御システム構築など、オゾンに関するあらゆるエンジニアリングが可能です。
⑥充実したメンテナンス体制
全国を東日本地区、中部地区、関西地区、九州地区の4ブロックに分け、各ブロックにオゾン専任のサービス部門を設置しており、迅速な対応が可能です。
放電ギャップ長を短縮することにより、従来を超える高濃度のオゾンを高効率に生成することが可能となりました。
オゾンは本来青色のガスであり、その特性を活かすことで、目視でも青色に見えるような高濃度のオゾン生成が実現できます。
この技術によって、オゾンの利用が一層容易となり、今後の循環型社会における様々な貢献が期待されております。
図1.オゾン発生装置
図2.オゾンブルー(高濃度オゾン)
オゾン高度処理システム/三菱高濃度オゾン発生装置に関するお問い合わせ
問合せ先
本社社会システム第一部
TEL : 03-3218-2579 FAX : FAX : 03-3218-2893
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