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(製品・技術紹介)

脱水ケーキ貯留・定量搬出装置/コニカルサイロ

分類 汚泥処理設備 > 貯留・移送 [この分類の技術一覧]
名称 脱水ケーキ貯留・定量搬出装置
商品 コニカルサイロ
会社名 株式会社 神鋼環境ソリューション[会社概要][技術情報一覧
お問い合わせ先 水環境事業部 水環境営業部
TEL:03-5931-3714 FAX:03-5931-5706

概要

下水汚泥の発生量の急速な増大や集約処理の必要性から、脱水汚泥貯留の方法・大容量化がクローズアップされています。従来の貯留設備では、「貯留規模の大型化ができない」「ブリッジ現象が発生しやすい」「臭気対策が困難」等の問題点がありました。
神戸製鋼は、これを解決する貯留装置として「コニカルサイロ」をご提案させていただき、数多くの実績を重ねて参りました。(全国30処理場、57基)
こうした経験に基づいたサイロ技術をさらに発展させ、省エネ・省力化及び大型化を可能にしたコニカルサイロを実用化し、ご提供いたします。

特徴

■大型貯留
 往復排出型では1基当り最大600m3の貯留が可能です。
 大型化により、従来型ホッパのように複数基設置の必要がありません。
■ブリッジ現象が少ない
 コニカル形のホッパ形状と掻き寄せ排出機によりブリッジ発生を防止しています。
■臭気対策が容易
 完全クローズドタイプであるため、臭気対策が容易です。
■メンテナンスが容易
 掻き寄せ排出機は構造が簡単で堅牢長寿命のため、メンテナンス性に優れています。
■省スペース、レイアウトが自由
 ケーキ積載高さが高く取れるため、省スペースでコンパクト。他方向切り出しが可能なためレイアウトが自由になります。
■完全自動運転
 運転制御は完全自動化され、運転員にも扱いやすい
■所要動力が少ない
 掻き寄せ排出機は、省エネを考慮した最適な構造です。

適用

脱水ケーキの受入設備
脱水ケーキの搬出・排出設備
脱水ケーキの貯留設備
焼却設備への定量排出装置

原理と構造

コニカルサイロは次の部分により構成されます。
・サイロ本体
・掻寄せ排出機(往復排出型または回転排出型)
・排出機用駆動装置
・切出スクリュー
・油圧ユニット
・架台
・重量計
・現場制御盤
ホッパ本体は鋼板製で、ブリッジ現象を防止し円滑な排出を行うために、円錐台形(コニカル)の形状とします。
掻寄せ排出機は、大型化が可能な往復排出型(~600m³)とシンプルな省メンテナンスタイプの回転排出型(~300m³)の2タイプがあります。

特長

①大容量貯留が可能
 円錐台形(コニカル)のサイロ形状、大型化に対応した掻寄せ排出機により、長時間貯留した脱水ケーキの切出し時においても、ブリッジ減少の問題がなく、最大600m³の大容量で円滑な定量排出が可能です。また、掻寄せ排出機は、底板のほぼ全域を移動するため、デッドスペースが生じません。先に投入した汚泥は先に排出され、大貯留槽でありながらほぼ完全に空にすることができます。
②臭気対策が容易
 密閉構造で、臭気対策が容易にできます。
 ケーキ圧送ポンプとの組み合わせにより、搬送設備を含めて、完全密閉系とすることが可能になり、外部への臭気漏れを防止できます。
③メンテナンスが容易
 コニカルサイロの運転機器の制御及び安全システムは全自動化されており、運転送が容易です。また、構造がシンプルなため、耐久性に富み、日常の維持管理が軽減されます。
④安定的運転が可能
 貯留槽内の脱水ケーキ性状は、脱水条件・既設・貯留時間等で大きく変化します。コニカルサイロの掻寄せ排出機とスクリュー切出しコンベアの組み合わせによる脱水ケーキ切出しシステムは、これらの性状変化に適応性があり、安定的な定量排出が可能です。
⑤広範なニーズに対応可能
 600m³までの広範囲で形状・寸法・周辺機器の仕様を段階的に標準化しており、どんな規模や用途にも対応が可能です。また貯留高さが高く取れるため、容積効率が高く、据付面積のコンパクト化が可能になり、レイアウトの自由度が向上します。
図1.掻寄せ排出機

図1.掻寄せ排出機

図2.設備写真

図2.設備写真

脱水ケーキ貯留・定量搬出装置/コニカルサイロに関するお問い合わせ

問合せ先
水環境事業部 水環境営業部
TEL:03-5931-3714 FAX:03-5931-5706

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