包括固定化窒素除去システム/省エネルギー型「ペガサス」
分類 |
水処理設備 > 生物処理 / 浮遊生物法 [この分類の技術一覧]
水処理設備 > 生物処理 / 生物膜法 [この分類の技術一覧]
水処理設備 > 高度処理 [この分類の技術一覧]
|
名称 |
包括固定化窒素除去システム |
商品 |
省エネルギー型「ペガサス」 |
会社名 |
株式会社 日立プラントサービス[会社概要][技術情報一覧] |
お問い合わせ先 |
株式会社日立プラントサービス
水処理事業部 東日本上下水本部 計画部
TEL : 03−6386−3003 FAX : 03−6386−3051 |
概要
「ペガサス」は、比重が1よりわずかに大きく、流動が容易で、表面あるいは内部に硝化菌を増殖させることが可能なバイオエヌキューブ(硝化ペレット)を好気タンクに添加する硝化促進型担体添加法です。バイオエヌキューブの添加により硝化菌を高濃度に保持し、硝化・脱窒処理の効率化を図ることで従来法に比べ省スペースで窒素を処理する方法です。
これまでの納入先における経験を踏まえ、省エネルギーで使いやすい省エネルギー型「ペガサス」を標準化しました。
特徴
≪滞留時間6~8時間でBOD・窒素同時処理が可能≫
一般的なBOD・窒素同時処理を目的とした循環式硝化脱窒法では12~16時間の滞留時間が必要で、標準活性汚泥処理(BOD処理)のエアレーションタンク(6~8時間)に適用する場合、容量のアップが必要となります。ペガサスは滞留時間6~8時間(当社実験値)でBOD・窒素同時処理が可能なため容量をアップすることなく既設改造にも対応できます。
≪低水温でも窒素除去効率が安定≫
バイオエヌキューブ内に硝化細菌を高濃度に保持しているため、低水温でも安定した窒素除去率が得られます。
≪同時凝集法との併用においても窒素除去効率が安定≫
りん除去を目的として同時凝集法を併用する場合、一般的な循環式硝化脱窒法では硝化効率が低下するため、さらに槽容量が増加します。ペガサスでは硝化細菌を高濃度に保持しているため、硝化効率が低下せずに安定した窒素除去率が得られます。
適用
除去対象物、既設施設への適用など様々な条件に応じた処理方式から選定できます。
(適用例)
硝化単独式ペガサス:アンモニア性窒素の硝化
循環式ペガサス:BOD、窒素の除去
凝集剤併用型循環式ペガサス:BOD、窒素、りん(物理科学的脱りん)の除去
嫌気無酸素好気式ペガサス:BOD、窒素、りん(生物学的脱りん)の除去
凝集剤併用型ステップ流入式多段ペガサス:BOD、窒素、りん(物理科学的脱りん)の除去
※単段式よりも高い窒素除去率が得られます。
凝集剤併用型バーデンフォ法ペガサス:BOD、窒素、りん(物理科学的脱りん)の除去
修正バーデンフォ法ペガサス:BOD、窒素、りん(生物学的脱りん)の除去
※後脱窒の追加により、さらに高い窒素除去率が得られます。
実績
「ペガサス」は硝化菌を高分子ゲル内に包括固定化することで増殖を促進させ、高濃度に保持することで、従来法(浮遊汚泥による循環式硝化脱窒法)に比べ処理時間を約1/2(当社比)に短縮できます。この特長を活かして、新設はもちろん、特に既存の躯体を利用した既設処理場の高度処理化へのリニューアルや更新に採用されており、現在、全国16箇所の下水処理施設(39工事)でその対象処理水量は約431,000m³/日となります。
包括固定化窒素除去システム/省エネルギー型「ペガサス」に関するお問い合わせ
問合せ先
株式会社日立プラントサービス
水処理事業部 東日本上下水本部 計画部
TEL : 03−6386−3003 FAX : 03−6386−3051